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祖母ちゃんが帰った

DSCF0614.jpg


今朝は6時に起きる予定だったけど、5時半頃に目を覚ました祖母ちゃん。
「さぁ~て温泉入ってくるかな~」って、元気な声。
カチャっとドアが閉まる音がした。

私も急いでコンタクトをつけて追いかける。
温泉に行くと湯船で祖母ちゃんあったまっていた。
声かけたらすごい笑顔で振り返った。

今回、この町で私が行ったことのなかった場所を祖母ちゃんを連れてった。
一緒にいると、テンションがあがって行きたい場所がどんどん頭に浮かんできたから。
それをぜーんぶ回った。


おいしいタコを食べた。
野生動物を一緒見た。
ライオンの赤ちゃんと遊んだ。
毎日すてきな旅館に泊まって温泉も一緒にたくさん入った。
写真もたくさん撮った。
学校も見せた。
うどんもプリンも食べた。
珍しい植物をみた。
湯布院を散策した。
似顔絵屋に声をかけられて二人して描いてもらった。
最後に休んだカフェには、祖母ちゃんが好きな美空ひばりの古いポスターが貼ってあった。
祖母ちゃんの誕生日も一緒に迎えた。
私のお気に入りのお店に連れて行ってインドカレーをごちそうしてあげた。
映画も見た。
ミュージカルも。
好きな場面聞いたら私と一緒だった。
湯けむりを旅館の窓から見たし、外を歩いて湯けむりに触れた。
祖母ちゃんといろんな話をした。
小さい頃の話。
祖母ちゃんの女学校時代のこと。
小さい頃お手伝いに来てくれてたおばちゃんの歴史。
親、死んだ祖父ちゃんのこと、従兄弟のこと。
将来の話。
就活のこと。

自分のことをハッキリ話せて、自分のことをハッキリ言ってくれるのが祖母ちゃん。

祖母ちゃんと寝た一日目の旅館。
2時間も眠れなかった。
いろんなこと考えて、横で眠ってる祖母ちゃんをちらって見ては考えた。
祖母ちゃんと別れるときがくるのかな。
祖母ちゃんはこれからもっと足や目が悪くなっていくのかな。
そんなことを考えていたら悲しくなってきたから考えるのをやめた。
明日はどこに連れて行こうかっていっぱい考えた。

祖母ちゃんはずっと写真を撮る私に「お葬式の時使ってね。」って頼んだ。
ライオンの赤ちゃんを抱いて二人して撮ってもらった写真がお気に入りで、それを使ってほしいと話していた。
あんたも映ってるから寂しくないね、って。

私は祖母ちゃんと過ごす三日間、連れて行きたいところと食べさせたいものと見せたいものをたくさんたくさん考えた。

私はこの町に来てから電話をあまりかけなかったし、時々お手紙に写真を入れて送っただけだった。

その写真を何度も見て、手紙も読み直して、ここに来たと祖母ちゃんは言った。

祖父ちゃんが死んでから家を出て一人暮らしを始めた祖母ちゃんは、書道家。
毎日生徒さんと話したり習字を教えている。
けどきっとすごく寂しいんだろう。
特に強がりの祖母ちゃんだから、辛い時も愚痴りたいときも我慢して過ごしていたはず。
私と会ってこの3日間すごくたくさん話して大声で笑って、嬉しいって喜んでくれた。
祖母ちゃんは楽しいとか嬉しいとか幸せとか感情をすぐに言葉に出す。
本当に嬉しそうに言う。
私も嬉しくなって感情が声に出るようになると、二人で楽しいとか嬉しいとかずっとニコニコしていた。

仕舞いには「ね。ね。」だけで通じる私たち。

祖母ちゃんの家から私の住むこの町に着くまで不安だったと思う。
だけど、無事に着いてすごく満喫してすっかり自信が出た様子。
「またこー。」「またこー。」何度も言ってた。
またこーってのは、また来ようが短くなったの。

祖母ちゃんと別れる時すごい寂しくて電車追っかける力が出なかった。。。
さっきまで温泉であったまっていた体温が一気に下がっていく。

写真を写したら祖母ちゃんがずっと元気でいられる気がして
今の元気なままの祖母ちゃんを写真に閉じ込められるような気がして
私はたくさんシャッターを切った。

祖母ちゃんの腫れた痛い足は昔働きすぎた傷跡。
だからもう疲れることなんて一つもしないでずっと温泉に入ってゆっくり過ごしてほしい。
そんなことを思う私。
だけど、まだまだ祖母ちゃんは習字を書いて、もうしばらく生徒さんに教えながら忙しい日々を過ごすのだろう。
それが生き甲斐だって言っている祖母ちゃんなので、やめなさいってしつこく言わないことにした。それに、すごく彼女らしいことだから。

祖母ちゃんが楽しいならいいさ。
みんなといたら寂しさも減るだろうし。

私が祖母ちゃんにできることは元気で過ごしていることを話すこと、写真を見せること、時々かわいいものをプレゼントしてあげること。
そんくらいだけど、すごく嬉しい。
祖母ちゃんがすごく喜んでくれるから。

次会ったら先祖からの家系図を祖母ちゃんに教えてもらってノートに書き留めるんだ。


来てくれて、いろんなお話してくれた祖母ちゃんに感謝でいっぱい。
足先が冷たいのは私だけかな。
北海道に戻って雪道を歩いた祖母ちゃんの足もしゃっこくなってるのかな。


MOMOZO
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2007.01.21(Sun) - ■精神科■





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